2017年2月9日木曜日

運転免許への道(路上からみきわめまで) -くらやみの速さはどのくらい

 家にあるかと思い込んでいたら無かった。エリザベス・ムーン。
 こんなステキタイトルのSF絶対持ってるはずなんだけどな・・・

 それはいいとして、2度の仮免試験を経てついに路上デビューする日がやってまいりました。
 初日は怖かった。というか最後まで怖かった。特に私はそれなりに都会の教習所に通っていたので、路上の練習コースが目黒・恵比寿・渋谷・白金台・広尾・麻布十番と、スーパー路駐通りなわけですね。目黒~恵比寿間なんかもうサイアクです。でんせつのバットで路駐車をぶん殴って回りたいくらいの路駐エリアでした。キープレフト?基本は左車線?とんでもない。そんなことしてたら1時間走る間に何台追突するかわかりません。
 所内をぐるぐる廻るのはほとんど楽しいだけでしたが、路上は本当につらかった。毎日毎日学校行きたくない子供みたいでした。
 この歳になると、コンスタントに怒られ続けるのはこたえますな。

<第ニ段階 11月~1月>
 前半は路上をひたすら走る。規定のコースが4コースあって、一日1コース+関連箇所をいくつかというパターン。卒業試験に「寄せて止める」というワザもあるためそれもやりました。教官が「はい止められそうな場所で止まってね」と言ったらすかさず停車禁止の場所以外で止められそうな場所を探して止める、という難易度の高いものです。高いんだよ!車がいない・停車禁止でない・車が後ろから来てないって咄嗟に判断するの難しかった。一回バス停+1メートルに止まってしまってここ駐停車禁止だからって叱られたこともありましたね。
 あと、路上は教官の性格がモロに出ますね。あと教官によって「可」か「不可」のボーダーが違っててそこも辛かった。一番はやっぱり横断歩道で、

・信号のない横断歩道で歩行者が向こう側から渡り始めたとき待ってろと怒る教官と待ってたら怒る教官
 (前者の主張は『歩行者がいるんだから止まってろ』、後者の主張は『歩行者の進行を妨げなければ行っていい』)
 
・赤信号なのに渡ろうとダッシュしてくる歩行者がいて横断歩道の手前で待ってたら『後ろが詰まっちゃうでしょ、信号無視とかルール違反してくるやつなんか無視して行け』

 何が正解なんだかよくわからんって夫や職場の人に愚痴ってたら、皆様口をそろえて「状況よく見てケースバイケースってことだよね」と言われ、とりあえず納得。

 そういえば路上2回目、バンドでベース弾いてます風味の教官に教わった時、こいつがものすごい怖かった。あらかねやんみたいだわと一瞬( ̄ー ̄)ニヤリとしたのも束の間、かなりのスピードで教習所から路上に飛び出し、常に前を走る教習車に文句をつけまくっていました。
 「あいつ行く気あんのかようぜぇなぁ」「ちんたら走ってんじゃねえよなぁ」みたいないやいやいやいやそれあんたんとこの教習車だから!とにかくその時は加速加速言われまくった覚えがあるぞ。
 あとは
 ・なぜ右ばっかり見て運転するのか(←サイドミラーで後方チェックするクセがついていた)
 ・歩行者を待て
 ・左右確認ちゃんとしろ
 ・歩行者を待て!!
 ・加速しろ(制限速度いっぱいで走れ)
 ・歩行者を(ry
 常に注意されていたことで、乗れば必ず怒られてましたね。
 上にも書きましたけど、この歳になるとあんまり叱られることってないじゃないですか。もう1時間連続して緊張し、そして叱られ続けるってなかなかないわけで、へこたれました。
 一番覚えてるのが、路上終わって所内に戻ってから、同じく所内に戻ってくる車が入ってくるのを待っててねと言われたのですが、その車は歩行者がいたため止まっていたんですね。あこれ行っていいかなと思ってブレーキ緩めたら「待っててって言ったでしょう!なんで言うこと聞かないの!?もうこんなことはじめてだよ!」とマジギレされたことかなー・・・
 教官と乗ってる時、ほんと自己判断はだめよ、とこれから免許取る人へアドバイス。

 第二段階後半は主に所内でバック、縦列駐車、方向転換。
 高速教習はシミュレータでした。ここで高速教習っていうと首都高しかないわけで、さすがに仮免許車で首都高はハードル高すぎるのでしょう。昔は第三京浜とか走ってたらしいのですが。でも三菱ドライブシミュレータは案外ちゃんとしていて、高速を走っている気分になりました。トンネルでライトつけたり、加速車線出る際後ろからトラックに迫られたり、トンネル直後の横風に煽られて横転したり。
 縦列駐車も方向転換も目印があるのでそれを頼りにしながら行いました。特に縦列駐車なんか、やり方としては
 1.駐車する方向幅1メートルくらいあけて真っ直ぐ止める
 2.後部座席の窓にマークが見えたら止める
 3.左にハンドルいっぱいきってからバックして、サイドミラーに入る場所の角が見えたら止める
 4.ハンドル真っ直ぐにしてからバックして、フロントガラスにマークが見えたら止める
 5.右にハンドルいっぱいきってからバックして、真っ直ぐになったらちょうどいいところまでバック
 という、どう考えてもその場所でしか通用しない駐車方法。マークなんか路上にないしね。なもんだから縦列は大得意でした。失敗したことなかった。方向転換が難しかったな。入るときも難しいし出るときも難しいし。

 最後の教習のみきわめ(卒業検定を受けてもいいかの判定)は
 「・・・・・・まあ、ぶっちゃけギリギリだけどね。まあいいや、卒業検定がんばって」
 と教官に言われながらハンコを貰いました。
 「どういうのがみきわめダメになるんですか」と訪ねたら、「ほんとどーしようもないやつだけだよ」とあっさり言われました。ははは。

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