2020年6月14日日曜日

しいのもり(椎の森環境保全緑地)

満を持して椎の森。GoogleMapで目にしたときからずっと行ってみたかった。
何があるのかわからないような場所に森みたいなものがある、というのに惹かれる性癖のようで。袖ヶ浦ナンバーに囲まれながら千葉をドライブ。石は投げられませんでした良かった。

そんな満を持した椎の森ですが、少し歩いてみてふと違和感が。
なんだかわからないがなんだか変だ。まるでコードウェイナー・スミスの「アンガーヘルム」に出てくるタイス・アンガーヘルムの気分(わからんて)なんだかわからないけどなんだか変なんですよ。
しばらく歩いてようやく違和感の正体に気づきました。
音です。
ここは、森なのに、かなりうるさい。
いやまあ延々と近所の農家がゴリゴリ電気草刈りしてたせいではあったんですが、最大の要因は工場の稼働音。低い音が森中ずっと鳴っているんですね。鳥も虫もそこに被せて鳴いているから、肌で感じる森の雰囲気と耳に響いてくる音が全然合致していないんです。
私の大好きな切りっぱなしのTHE森だっただけに、少しだけ残念。
森自体も、散歩というか登っては行き止まり下がっては進入禁止の、道もゴールもなかなか見えづらい公園でした。しかし草木は豊富にあるので、そこはまあ良い所です。
欲張りかな。


花の咲く時期はまた違うかもしれませんね。



椎の森に行く途中、道を間違えてUターンした海辺。ここが波の音も人の声ひとつとしてない、最高に静かな場所でした。


おれが嫌った何もかも、好きだった何もかも、これは同じなんだ。
怖がった何もかも、憧れていた何もかもも、同じなんだ。
何かを欲張って手に入れるのと、何かを欲張って手に入れ損なうのと、罰は同じくらいひどいんだ――――なあ、人生でただひとつ大事なのは、のんびりと、何も欲張らない時間を持つことなんだ。
おれは死んでいるから、嘘をつかない。だいたい、こんなソ連製の金属シリンダーを使って嘘をつくか?
さよなら、兄さん。なかなか元気そうじゃないか。あんたは自分の人生を生きてる。度を越して怖がったり憎んだりすることもなく。

※スペースが余ったのでコードウェイナー・スミス「アンガーヘルム」より、弟から兄へ、死後にソ連製の人工衛星にこめた遺書から抜粋。

欲張ってすみません。いい森でした。

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